林檎とポラロイド
なんの事前情報もなく見た映画。
映画を見るのには、前情報がなく白紙で画面を見るのが一番だと思う。
クリストス・ニク監督の長編処女作品である。
説明がなく淡々と進んでいく私好みの作品であった。
突然に記憶喪失者となってしまった主人公が、更生機関で実施される「新しい自分」になるためのプログラムを一つ一つこなしていくというストーリー。
そのミッションが何を意図しているかは本人も理解していないが、忠実にこなしていく姿に惹かれる。
映画の中には多数の記憶喪失者が描かれ、ともにプログラムをこなしていく。
何かSF的なリアリティーもあり、実は現代人の姿かもしれないとも感じる。
最終的には、記憶を取り戻すのだが、そこには絶望的な事実が。
なかなか良い無作品だったむ。