ひまわり

今回も旧作映画シリーズだ。

公開50周年記念ということで再上映された、カトリーヌ・ドヌーブ主演映画ひまわりを観た。

特に今春からのロシアのウクライナ侵攻により、撮影現場となったウクライナがクローズアップされ、全国で上映されているようだ。


作品の名前は知っていたものの、この時代の映画を観てみようという気にはならず、今回初めて観ることになった。

 

戦争で徴兵され、戦後になっても戻らない夫を探してロシアを訪ねたら、夫は現地で結婚し子供ももうけて暮らしていたことを知り、失意のまま故郷に帰る妻をドヌーブが演じている。

よくある単調なストーリーであるため、このような恋愛ものに感情移入するのはこれまで難しく感じていたが、ウクライナが戦争状態であるという現実と重なり、多くの夫婦や家族が流す涙の数だけ悲劇があるというリアリティを感じることとなった。

1970年の公開当時は、日本でも戦中戦後の困難を経験してきた親達の世代がこの映画を観たという。
同じ悲しみを共有した世界の多くの人々に支持された映画であるといえる。

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