ダンサー イン ザ ダーク(dancer in the dark)

以前、地上波で放映されていた時に偶然に見て、驚愕した思い出のある映画です。今回、デジタルリマスター版として再公開されたものを見てきました。ストーリーはほぼ忘れていましたが、主演のビョークの特徴ある顔を見て徐々に思い出しました。遺伝的な原因…

三度目の、正直

正直何の前情報もなく、まったくのノーマークで、監督も俳優も誰一人知らないという状況で見た。 最初のうちは、出演者の背景や状況がよくわからない時間が続いたが、物語の核となる記憶喪失の青年が登場してからは、ストーリーが流れ出し、主演(川村りら)の…

ガッジョデーロ(Gadjo Dilo)

監督トニー・ガトリフ、フランス・ルーマニアの共同制作により1999年に公開された作品。 とにかく良い映画だ。 ストーリー、俳優、音楽全てが良い。バックパッカーの青年が凍てついた田舎道を歩いていく。女たちを乗せた幌馬車が追い抜いてゆく。男は声をか…

近松物語(溝口健二監督)

1954年(昭和29)溝口健二監督作品。近松門左衛門の戯曲、大経師昔暦(だいきょうじむかしごよみ)を脚本化。ストーリは単純な構成で、大店の女房が手代の男と駆け落ち騒動を起こし最後には捕らえられてしまうというもの。予想を裏切らないシンプルなストーリ…

生まれてはみたけれど(小津安二郎 無声映画)

昭和8年、1932年の作品である小津映画の名声は名高いが、戦前に撮られた映画はあまり見る機会はないのではないだろうか。私は、ストリーミングで見たが、youtubeなどでも見ることがでるようだ。家族愛のテーマは小津らしいが、これは子供を中心とした社会を…

林檎とポラロイド

なんの事前情報もなく見た映画。映画を見るのには、前情報がなく白紙で画面を見るのが一番だと思う。 クリストス・ニク監督の長編処女作品である。説明がなく淡々と進んでいく私好みの作品であった。 突然に記憶喪失者となってしまった主人公が、更生機関で…

TOVEトーベ

子供の頃好きだったムーミンの原作者である、トーベヤンソンの自伝的映画。トーベヤンソン原画展も見に行ったので、ヤンソンその人にも興味をもった。 トーベはフィンランドの中でもスウェーデン語を話す少数派の住民であった。第二次大戦下のヘルシンキで、…

ドライブ・マイ・カー

60歳になって初めて、シニア料金でこれを見た。日本映画賞総なめということで、話題になったというのも理由の一つだが、村上春樹原作というところにひかれた。以前ストリーミング配信で、韓国映画『버닝』バーニング(英題:Burning)を見て、良い映画だった…